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ないちょの雑記帳・改
右へ左へそして斜め上、日々思想は駆け巡る。
バイオエタノールは日本の福音なりうるのか?
近年、トウモロコシや小麦などから作るいわゆるバイオエタノールが石油代替燃料として注目されている。アメリカ・ブラジルなどではこれからの石油需要の拡大と石油資源の枯渇による供給減を視野に入れ、国家規模の計画が進んでいる。原理的にはバイオエタノールは大気中の二酸化炭素を吸収した植物から製造するので、燃やしたとしてももともとの二酸化炭素に戻るので二酸化炭素の増加は抑えられる。しかも石油など違い育てることができ、うまく使えば枯渇する心配は石油などの化石燃料と比較するとはるかに少ない。

しかしながら、なかなか理想的にはいかない。理想的に見えるバイオエタノールも様々な問題を抱えている。
まず、現在のバイオエタノールの問題点をまとめてみる。

1.販売形式の問題
  現在日本国内で試験販売されているバイオエタノールは下記の二つの形式で販売されている。
 ・エタノール直接混合方式
  主に環境省が推進している方式でバイオエタノールをガソリンに3%直接混合する方式である。
 
 ・ETBE混合方式
  経産省が推進している方式でバイオエタノールにイソブテンを反応させ、ETBE(Ethyl Tertiary-Butyl Ether)としてから混合する方式である。
 
 以上のようにこの2つの方式それぞれに問題がある。また業界団体などの思惑も絡み、現在のところ統一される様子はなく、現場が混乱している。

 また、それぞれの方式にはそれぞれ問題点がある。

バイオエタノール直接混合方式では、添加したエタノールが水分と結合し、エンジン系に不具合を起こす可能性が高い。またガソリンスタンド等で保管する際に水分をすくむ可能性があり、品質管理に注意を要する。一方、ETBE混合方式ではエタノールが水分に結合しないため、エンジン系の不具合の発生する可能性が低下する。しかし、このこの方式ではバイオエタノールに石油由来のイソブテンを反応させETBEとするため、実質の二酸化炭素の削減量はエタノール直接混合方式に比べ少なくなる。

2.原材料の問題
  現在原材料におもに用いられているのはトウモロコシ、小麦、サトウキビなどを発酵させて生産する。このため、原材料の穀類などが食用にまわす分と競合し、穀物類が投機の対象となり、価格高騰に拍車がかかっている。また、世界的な異常気象により、世界各地の穀倉地帯に影響が出ているため、穀類の生産が打撃を受け、さらに価格の高騰を招く状況にある。
  非食用のバイオマス(たとえば、アオサ、藁、間伐材等)によるバイオエタノール生産も研究されているが、実験室レベルでの成功事例はあるものの、商用レベルの実証実験の段階には至っておらず、まだまだ時間を要するものと考えられる。

3.二酸化炭素削減効果に関する問題
  バイオエタノールは植物由来の燃料であるため、原理的には二酸化炭素を増加させず、燃料として利用できると考えられている。しかし、実際にはバイオエタノール製造の過程での二酸化炭素排出量を含めて考えると、二酸化炭素削減にはそれほど寄与しないのではといわれている。 

以上のように、バイオエタノールにはまだまだ未解決な問題があり、イメージが先行していると言わざるを得ない。

しかし、今後の世界情勢や地球温暖化の進行状況等を考慮すると、日本にとって海外産の石油依存のエネルギー供給体制から脱却する必要性は極めて高い。穀類の生産量は地球温暖化の進行とともに、低下していくために、生産国は国外への穀類への輸出を制限することになる。実際、東南アジアやロシアで輸出穀類に対し、輸出関税をかける動きがある。経済活動の基本となるエネルギーを自給する方向にむけることは日本の政治的独立を保つものとなる。政治的独立を保つことは他国の干渉を排除し、日本が自己決定できる選択が増えることとなる。そうすることによって、日本の独立と安全を保つ一つの要因となる。もちろんこれだけで日本の独立と安全が完全に保障されるものではない。ただ、そういった一つ一つの努力を行わない限り、日本の独立と安全は保障されないだろう。

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