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ないちょの雑記帳・改
右へ左へそして斜め上、日々思想は駆け巡る。
失業者は仕事を選ぶべきではないのか?
昨今の金融危機のあおりを受け雇用環境が著しく悪化していることは周知の事実である。そのため、製造業を筆頭に多くの失業者を出す結果となった。その規模はどんどん拡大しとどまるところを知らない。

その失業者の受け皿として、介護職や農林水産業の一次産業など、以前ではあまり人の集まらなかった業種に注目されるようになった。介護職は離職率が高く慢性的な人不足であり、一次産業は高齢化が進むなか、後継者がいない状態であり従事者人口が減少している現状がある。

それで、大量に生まれた失業者を人手不足の先に述べたような業種にまわせば失業対策と人手不足を同時に解決できるといわれるようになった。
だが、本当にそんなに簡単にうまくいくのだろうか?

しかも先に述べた業種では求人は多くあるのに失業者がそういった業界を就業先に考えないのは失業者の怠慢、わがままではないかとも言われることがある。
それは正しい意見なのだろうか?
介護職でいえば、当然専門的な知識と技術が必要でその研修・訓練が不可欠である。また現状でも離職率が約20%で、ほかの業種に比べ高い値となっている()。この高い離職率は介護職の労働環境の厳しさによるものという()。

高い意欲を持って介護職を目指す人材でさえ、介護の現場の厳しさにやむを得ず離職という結果になっている現状に、ただ単に仕事があるからという理由で就職して継続して仕事を続けることが可能なのだろうか?おそらくは離職率を跳ね上げるだけで、失業対策にならず人手不足解消にもならないであろう。

また、一次産業への就業も困難であるといわざるを得ない。
農林水産省は盛んに一次産業への就業を後押ししているが、実際に就業人口が増加するまでには至っていない。そのうえ、農漁村特有の濃密な人間関係はなかなか外部の人間がなじむのには本人の努力と周囲の大きな理解が必要となる()。

現状では、介護職や一次産業への失業者の就業支援は失業と人手不足を同時に解決するとまではいかず、困難な状態にあるといえる。

どちらにせよ、介護職や一次産業に求人があるのにもかかわらず、失業者がそういった就職を考えないのは失業者の怠慢ではないかという意見は必ずしも適切な意見とはいえない。失業者個々の事情と受け入れ先の事情がマッチしなければなかなか簡単には解決しないとも言えるだろう。

小生は仕事として続けていくためにはついた仕事に対し、ある種の満足感がなければ続けることは難しいと思う。人が何に対し満足感を得るかは個々の人によって違う。そういった人の感情に対し配慮がなければ、失業と人手不足の問題の同時解決は困難である。

失業者本人のより一層の努力はもちろんのこと、国、都道府県や市町村の公共団体そして受け入れ先となる事業者の理解と今以上の努力が必要なのではないのだろうか?

1:介護業界の労働実態はどうなってる?・2(allabout 2007年9月7日)
2:Iターン者が見た漁業― 氷見定置網漁業体験記 ―(氷見漁協青年部)

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